つらい恋のゆくえは。
片想いでも、両想いでも、
たのしいときやしあわせな瞬間もあれば、
どうしようもなくつらくて、一晩中涙を流すときだってある。
どちらとともなく始まった恋愛。
熱くて深いところで一度繋がった気持ちは、簡単には離れられなくて。
どんなにつらくても、納得がいかなくても、それでもこの人だけなんだと思ってしまう。
「離れた方がいいよ」という友人のアドバイス。
後々振り返ったらその通りにしておけばよかったと思うのかもしれないけど、
いまこの瞬間に彼の手を離すつもりはないのだ。
もっと良い人が現れたら別れる。
そんな計算高いことを考えながらも、
結局は彼を切らない理由を探しているだけ、なのかもしれない。
もうわからない。
この人はわたしの運命の人じゃないのか。
このまま彼に時間を費やして後悔しないのか。
女の人生には常にタイムリミットがつきまとうし、
それを超えたからってなにか起きるわけでもないんだけど、
自分の理想と現実のギャップで苦しむことはある。
自分の理想と目の前の彼を天秤にかけて比較してみるけど、
都合よく彼のお皿に重りを乗せて結局彼が1番なんだと納得する毎日。
天秤にかけてる時点できっと運命の人ではないことくらいわかってる。
でもそんなキラキラしたことだけを言っていられるほど、
現実はファンタジーではないのだ。
こんなに毎日泣かされて、悩みは尽きない。
なのに、
どうして顔を見ると必ず「好き」と思ってしまうんだろう。
どうしてこの温もりを独り占めしたいと思ってしまうんだろう。
今日も涙で前が見えない。
いつかこの涙が止まるときに、目の前にはあなたがいると願う。
恋に必勝法など無い。すべては相性の良し悪し。
テンプレ化された言葉や行動で人の気持ちが操れるほど、人間は単純ではない。
それでも好意を向けられるとときめいてしまうのが、人間のバグでもある。
このバグが時として厄介で、時として人生を変える一瞬だったりするから面白い。
略奪愛なんて特にそうで、
「奥さんにはできないことをできるアピール」
「心の支えになってあげる」
なんてアドバイスが飛び交っているけど、実際にこれをしたところで刺さる人には刺さるし、刺さらない人には刺さらないものだ。
どんなに親身になったって、彼女や奥さんと別れない人は別れないし、むしろ都合よく扱われてしまう。
逆に少し距離を詰めただけであなたに夢中になってけじめをつける人もあるかもしれない。
「あなたがなにをできて」「あなたがなにをやらなくて」「相手がどう受け取って」「相手がなにをするか」は、すべて相性。
相性の悪い相手を無理やり自分と繋ぎ止めていたって、苦しいだけだ。
相性が良い相手だと苦しい思いは少なく過ごせる。
その相性の見分け方ってどうすればいいのか。
占いとか頼りたくなる気持ちもわかる。わたしも何度も何度も占った。笑
でも結局占いは統計学で、本当の1対1の自分と相手のことは当事者である本人たちにしか決められない。
いろいろ考えた結果、相性の良し悪しを計る基準はこれでいいと思う。
気持ちよく会話ができるかどうか。
会話のしやすさは価値観の近さに比例すると思う。
考えていることが似ていればお互いを肯定できるし、意見が異なる場合でもお互いを尊重できるでしょう。
口下手な人も関係なく、その口下手さを理解して向き合える相手と相性がいいんだと思う。
お互いを思いやれない人同士は会話をしていてもすれ違うことが多かったり、口論になったりで相性が良いとは到底言えない。
どんなに行動やスペックが完璧でも、口喧嘩が絶えなかったり、どちらかが我慢して相手に価値観を合わせている状況では長続きしない。
「価値観が合う」って大事な条件のひとつだと思うけれど、いまいち計り方が難しい。
そんなときは「会話のしやすさ」を基準のひとつにしてみるとなにか見えてくるかもしれない。
『血の繋がり』最重要ではないけれど、無視はできないことなんだろう。
平常心では見れなかった。
実の親がいなくても、人は立派に育つということ。
子供にとって、信頼できる大人は多ければ多いほど、良いということ。
愛情を与えてくれる大人が周りにいればいるほど、子供は優しく健やかに育つ。
その愛情に気づいたとき、子供は大人の元に帰ってくる。
それでも大人は子供を送り出さなきゃいけない。
血の繋がりは絶対ではないけれど、それでも人間は『生みの親』というものを求める生き物であって。
離れ離れになっていてもいつかのタイミングで必ず探したり、引き合わされたりする。
わたしは両親に育てられて、現在も両親が一緒にいる家庭だから、
ひとり親とか、生き別れた家族とかの気持ちは、
下手に理解を示すことはできないししたくない。
けどこれは毎回はっきりと感じる。
関わることができる環境にいる親子を引き離すことはしたくない、と。
どこかのシンママさんのコメントにも書いてあったけど、
再婚相手であっても、別れた親権者であっても、
だれも離れ離れになった親子の邪魔をしちゃいけないんだって。
大人の都合で一緒にはいられなくなってしまったけれど、
大人の勝手な感情でさらに引き離すことはしない。
いま引き離したとしても、絶対にいつか父親を求めて葛藤したり、悩んだりすることだろう。きっと。
そうなれば誰も幸せな気持ちにならない。
今後関係がつづいていったとして、いつか子ちゃんは彼の愛情を確認したくなるときが来るかもしれない。
そうなったときに彼の口からちゃんと子ちゃんに愛情を伝えられるように、
わたしはわたしにできる振る舞いをしたい。
だから安心して、胸を張って生きていってね。
「きみとなら強くなれる」と言ったあなたに、弱さを見せる場所をあげたい。
思えば、彼は弱い人だった。
「人生を全力で楽しみたいんだよね」
と、まっすぐな目をして語るところが素敵だと思った。
「子供がいてもいなくても、結婚しててもしてなくても、
自分の人生であることに変わりはないんだから、
それぞれの人間としての人生を送るべきだと思うんだよ」
そう理想を教えてくれた彼は少し疲れていた。
「お互いそれぞれ家に好きな人がいるのに、
それでもこんなに仲良くなっちゃうなんておかしいよ」
”家に好きな人がいる”
わかっていた事実だったけど、その言葉が耳から離れなかった。
「たとえきみが『旦那さんよりおれのことを好き』という言葉に違和感があるとしても
それでもおれはきみにそう思われたいよ」
はじめて嫉妬の感情を向けられたとき、信じられずに困惑した。
「お互いのココロの半分はお互いが持ってよ?
残りの半分でいろいろとうまくやろう」
彼のココロ、半分もわたしが占めているんだと思うと嬉しくて口元が緩んだ。
「きみに会うのはもうよそうかと考えてる。
きみがもともと考えていた期間は過ぎたみたいだし、これ以上は後戻りがしづらくなっちゃうから。」
彼ともう会わない自分の人生が、どうしても想像できなくて必死に手を握った。
「もう70%をきみにあげてるよ。どんどん離したくなくなってるおれがいる」
綺麗とは言えないビルのエレベーター前でおでこくっつけて誓いあったね。
「もう愛しちゃってます」
初めて言ってくれてとっても嬉しかった気持ちと、もう戻れない思いがそこにあった。
「明日仲直りできたら、同じ苗字になれるくらいにおれがんばります!」
酔っ払ってて覚えてないかもしれないけど、泣くほど嬉しかったよ?
「おれたち、同じ家に手を繋いで帰れるように、頑張ってみる?」
勇気を出して言ってくれたね。
「奥さんとも子供とも別れたら、いよいよ孤独なんだなぁって思った。」
離婚しようと動いたのは自分だったけど、いざ突きつけられる現実は痛かったよね。
「おれに直接『旦那さんと離婚するつもりです』って言ってくれたことあった?」
はっきりと覚えていないくらい曖昧な言葉で歩もうとしててごめんね。
「すごく刺激的な毎日でした。幸せになってね」
プレッシャーに耐えきれずに逃げ出してごめんね。
「言葉ではなく、行動で示してください。お互いが自分の意志で約束の場所まで行きたい」
この日にわたしは自分から動こうと決めた。たとえ独りになったとしても。
「おれがきみにできることといえば、残りの人生を捧げることくらいなので」
そんなこと言ってくれる人そうそう出会えない。
「きみのおれになったよ」
やっと同じ場所に来れたね。
「結婚を前提に付き合ってください」
思えば随分遠くまで来たもんだ。こんなに大好きになるなんて。
「きみとなら強くなれる」
そう唄ってくれたあなたが、わたしの前では弱くなれるようにあたたかい場所をつくってあげたい。
大人がこどもを守る。
わたしたちは日頃から子ちゃんに対するスタンスの話をよくする。
わたしがまゆじりくんにお願い?宣言?したことのひとつに、
『仮にまゆじりくんが子ちゃんとわたしを天秤にかけたらわたしは身を引く
わたしを選んでくれるなら、ふたつを選ぶ一択だよ。』
というのを伝えた。
そしてそのあとに付け加えて伝えたことで、
だいぶいまの気持ちを全て盛り込めた言葉があったのでここに書き残しておこうと思う。
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