バツイチの彼と同棲を始めて戸惑った『養育費』のことを語る。
昨今は珍しくもなくなったバツイチ同士の恋愛。
ですが、子供を授かる前に離婚した人と子供を授かってから離婚を選んだ人では少し状況が異なります。
前の配偶者との間に子供がいる人とお付き合いをすると、いろいろな出来事が起こり複雑な気持ちを抱えることは少なくなくて、わたしもそのうちのひとりだとは思うんです。
わたしは元夫との間に子供はいませんが、彼は元妻さんとの間にお子さんがいます。
元妻さんに対して、子供ちゃんに対して、そしてそもそも子を持つ人とお付き合いすることに対して悩んでいた過去の自分。
元妻さんのことも、子供ちゃんのこともヤキモチや邪念は抱かなくなり、彼と穏やかな気持ちでお付き合いができている現在の自分。
両方の考えを綴っていこうと思い、このテーマでブログを書いています。
以前、『子持ちの彼と付き合うときに決めた覚悟』について書かせていただきました。
今回は『子持ちの彼と同棲を始めて戸惑った養育費のこと』について書いてみます。
同棲スタートとともに訪れた養育費への戸惑い
養育費はお金のことなのでかなりデリケートな話でもあります。
恋人が支払う側となると、恋人、かつ生活を一緒にしている人からすると無視もできないものです。
(しかし、実際日本では全体の2~3割しか支払っている人がいないというのが現状らしいのですが…泣)
はじめはやはり戸惑いました。
引っ越しでお互いの貯金もほぼ使い切った状態でのスタートだったので。
でもはじめの数ヶ月間で色々な話し合いを重ね、生活にも慣れてきて、お金のやりくりもでき、気持ちの整理もかなりつきました。
いまは金銭面(支払うことや金額に対して)で戸惑うことはなくなりました。(今後のライフステージの変化に伴って変わる可能性はあります。)
そんなわたしの経験と考えたこと、彼が言ってくれたことなどをまとめておこうと思います。
彼と同棲を始めたのはお付き合いを始めて2ヶ月後のこと。
結婚を前提に付き合ってください。と告白をしてくれて、お付き合いをはじめました。
付き合ってから同棲まで、比較的早いほうだと思います。
お互いバツイチで別の人と生活をしていた経験もあることから、二人暮らしのするハードルは高くはなかったのがひとつめの理由です。
もうひとつは、その過去(前回の結婚生活)があるからこそ、『ふたりで新しい生活をつくっていこう』という気持ちが強く、すぐに同棲の準備を開始しました。
経験者同士ということもあり、同棲の準備は順調。
家具家電は一式すべて新品で揃え、家も新築の物件を借りました。
新しい部屋と道具に気持ちはウキウキしました。心機一転!
当時のお互いの貯金は引っ越し準備でほぼ使い切り、ゼロからのスタートとなりました。
彼はお財布をひとつにして、収入・支出・貯金をふたりまとめて管理していこうと提案してくれました。
理由のうちのひとつは、将来の貯金と家計管理のためです。
そしてもうひとつの理由が、彼の考えです。
彼には元妻さんと子供ちゃんへの養育費の支払いがあります。毎月○万円を元妻さんへ渡しています。(金額は控えさせていただきます)
このことはお付き合いをする前からわかっていたことなので、承知の上でお付き合いを始めました。
お財布をひとつにしようと提案したのは、将来のため以外に、
彼が、養育費などの金銭面に関してわたしへの誠意を示すためにも、収支をオープンにするという考えだと聞きました。
その気持ちを素直に受け取って、ふたりでやりくりすることにしました。
でも、元妻さんのお仕事の都合や、現在も婚姻時に購入したマンションに元妻さんと子供ちゃんが住んでいることなどの理由で、約束していた金額よりも数万円上乗せでお金を出すことが後からわかりました。
お金の問題で悩んだり、揉めたくない気持ちは大きかった。けれど、同棲を開始して日も浅く貯金もない、生活雑貨や家具の買い足しで出費がかさみ生活費が余らない、予想よりも支出が多い、どんなに生活費の工夫をしていても養育費の金額を気にしてしまう、そんな時期が続きました。
「自分がもっと稼げるようになればお金のことなんて気にしなくなるはず!財力を我にー…!」
ってところに結局落ち着くんですが、落ち着くまでに紆余曲折あるのが人間です。
『財布をひとつにして、わたしも一緒に支払いをしている気持ちのほうが”協力している感”があって寂しい気持ちにならない』
『全く知らないところで元妻さんと(金銭の)やりとりをしているより把握していたほうが安心できる』
はじめはそう思ってわたしがお金の管理をしていました。(もともと家計管理好き。)
しかしそのひとつにした家計から養育費が出ていくことや、後から想定外の支払いが上乗せされていくことに戸惑い、目的や意味を見出せなくなって気分が落ち込みました。
子持ち彼氏が言った言葉とわたしが着地した考え
『わたしも一緒に払うという行為はわたしの人生の中でなにか意味を持つのかな?いつか、やってよかったって思えることなんだろうか』
自然とこういう考えが浮かび、彼に問いました。
すると彼は、
「意味はないと思う。この支払いはおれが子供に対しての親としての責任であって、あけぼのちゃんに強制するものじゃない。
協力してくれてるのはありがたいことだけどそれが負担になったり、ネガティブな方向にいくなら財布もわけておれひとりで支払ったほうがいい。」
と言って、
「でも、
ひとつ意味があると言うなら、おれがあけぼのちゃんに対して『ありがたいな。申し訳ないな。この先も大事にしなきゃな。』と思う要素のひとつには絶対になっていると思う。」
と言いました。
借りをつくりたいとか、弱みをにぎりたいという思いはまったくないです。でも、そんな風に言ってくれている彼の言葉を信じて、彼と彼との将来に投資してみようと思いました。
それと、一度ふたりで決めたことを簡単に変えたくないって気持ちが強かったのもあります。
彼の言う通り、お金に対してネガティブになるのはやめようと決めました。「自分がその分稼げばいいのだ」と。
そして、
「渡した分で子供ちゃんが健康で楽しく暮らせて、それを見た彼が嬉しい気持ちになれるならそれで良い」って。
(中には養育費を子供の養育ではなく自分の娯楽費にする養育者がいるということを知って、元妻さんはそうならないことを願う。。)
それ以来養育費や諸費用に対してネガティブな考えはなくなりました。
彼も、毎月養育費振り込み後は、「今月も振り込みさせていただきました。ありがとうね〜」と言ってくれます。
結婚前に、この先も十数年続く養育費のことをここまでクリアにできたことはきっと良いことなので、諦めずに話し合ってよかったと思えます。
ここをモヤモヤしたまま過ごしたり、話しづらい・聞きづらいと双方思っていると、関係はギクシャクしてしまうと思います。
普段は一緒にいて楽しくても、お金の話はできない…とか。そんなの寂しいし不安ですよね。
もし悩んでいる人がいたら、やんわりと落ち着いた状態で会話してみることが大事だとわたしは思います。
この先子供ちゃんが成長するにつれてまた環境も変わり、またイレギュラーな出来事が起こることもあります。(確定の覚悟)
その度にやっぱりすこーしだけ戸惑ったり、複雑な気持ちになることはあります。人間ですし、彼のことが好きなので。
でも、はじめの1年間で感じたこの心の揺らぎと、それが落ち着いたという成功体験は忘れないと思います。忘れないために日々綴っています。
『一緒に払っている』なんて偉そうに書いたけど、それは彼がわたしに言ってくれる言葉であって、わたしはもちろん子供ちゃんの親ではないし、お世話をしている人間でもなければ、全く無関係な人間だと自覚しています。
でもわたしの中で、『彼とこの先の人生を共にする』のひとつに『子供を大切に思う彼の気持ちを尊重する』ということが含まれているので、わたしにとって自分事になりました。
そこまで深入りするのが正解か不正解かわかりません。
バツイチで子持ちで養育費を支払っている恋人と付き合う場合は、特に子供が小さいうちはお財布は別々にして、本人がしっかり払って自分で管理するほうが平和かもしれません。
むしろ子供が小さいうちは同棲しないほうが無難かもしれません。たぶんそうです。
でもわたしが選んだ道はこの道で、その道で経験して戸惑ったこと、彼と話し合って理解できたこと、着地した価値観はここでした。
先のことは誰にもわからないので、いま不安になっても仕方がない、考えるだけ杞憂だ、という考えもあります。
でもわたしは、先のことに備えて不安をひとつでも無くしておきたいです。
見返りは求めていないけど、彼を信じて未来に投資しています。
そして全てのお金に対してポジティブな気持ちでいれば、悪いことにはならないはずです。
この記事を読んでくださった方でもし、過去のわたしと同じく複雑な気持ちと向き合っている方や、苦しくて困っている方がいらっしゃったら、すこしでも参考になればうれしいです。
もしわたしでよければお話を伺うことはできるのでコメント・メッセージ待っています。
ご興味を持って読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございます…!
みなさまに幸せが訪れますように♡